アボリジニの天才画家とは?

アボリジニの天才画家、エミリー・ウングワレー

同展は、エミリーの作品に初めて触れる観覧者のために、年代やテーマに沿った章によって構成されてた。B3Fの会場入口を入ると、まず最初に「神聖な草」の章として、エミリーの最晩年にあたる1996年に制作された作品群から始まる。エミリーが「神聖な草」と呼んだアクション・ペインティングは、スピード感とエネルギーに満ち溢れ、厚く量感のある線がもつれた糸の塊としてカンヴァスになぐり描きされている。その中には、エミリーが亡くなる数週間前に手掛けた作品も含まれる。わずか3日間で仕上げられたそれら24点の作品は、それまで支配的であった線と点描による表現から逸脱し、幅広の刷毛で描かれた動きのある色面で広がっている。エミリーの終わりはまさに、新たな前衛的スタイルの始まりだったのである。

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